不要になった服を募り、世界の難民に届けるイベントが４月９日（土）と10日（日）、和歌山市川辺のスーパーセンターイズミヤで開かれる。衣料品店、ユニクロの「全商品リサイクル活動」に賛同した実行委が主催。同市のユニクロを運営するゴトウ洋服店の後藤啓太さんは「２日間で５万着を目標に集めたい。衣替えの季節。タンスにしまう前に不要と思う服を持ってきてほしい」と呼びかける。
世界に約６０００万人いると言われる難民を支援するため、ユニクロが２００１年に始めた活動。店内で随時自社製品を回収し、昨年は学校でのＰＲ活動にも取り組んだ。今年から自社製品以外も各地の団体と協力して回収し、千葉県市川市では２日間で８万着を集めた。
和歌山ではイズミヤ紀伊川辺店、同店で定期市を開く地元の共同作業所らが実行委に加わった。ボランティア30人が来場者から服を受け取り、サイズ、季節、種類で分類する。メンバーの島久美子さんは「テレビで困っている海外の人を見ても、かかわりを持つのは難しいですが、今回は１枚の服で世界とつながれます」と強調する。
両日午前９時～午後６時。靴下や帽子などの小物、下着、制服、体操服は対象外で、洗濯したものに限る。ユニクロ紀伊川辺店（０７３・４６２・６２９６）。なお、交通安全運動イベントを９日午前10時～正午、中央玄関前で行う。パトカーや白バイの展示とパレード、よさこい踊りがある。
写真＝「不要と思う服はぜひ持参を」とスタッフ
（ニュース和歌山2016年4月2日号掲載）
