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 テレビ和歌山の番組「5チャンDO!」(月〜金曜午後6時)のセットが3月28日、紀州のヒノキ材をふんだんに使ったデザインに一新された。設計は和歌山市出身の建築家の広谷純弘さん。ヒノキ材のブロックを積み上げ、あたたかみある雰囲気となった。

 「和歌山らしいセット」にこだわり、これまで紀州材の魅力を生かした建築物を造り上げている広谷さんに依頼した。縦、横、高さとも12㌢の木材ブロックを積み上げ、要所をボルトで固定。アーチ状の曲線を描く壁面に表現される幾何学模様が特徴的だ。2015年11月に紀南のJR紀勢線各駅で開かれたアートイベント「紀の国トレイナート」の際、湯川駅に「海のギャラリー」として公開したものをリメイクした。

 製作は、木材会社、テレビ和歌山のスタッフが手がけ、ほぼ半日で完成させた。広谷さんは「森をイメージして作りました。あくまで背景ですが、光の当て方、方向でどんな違う表情を見せるか楽しみです。見る方には香りをぜひとも想像してほしい」。アナウンサーの山田みゆきさんは「和歌山らしさを感じて、地域密着の番組をより身近に思ってもらえれば」と話していた。

写真=建築家の広谷さん(右)が木を生かしデザイン

(ニュース和歌山2016年4月2日号掲載)