和歌山市は1日、ふるさと納税の返礼品に60品以上追加し全105品をそろえた。1万円以上を寄附した市外の人に、額に応じた希望の品を贈る制度。市財政課は「従来の品に、季節感や市内生まれの技術をテーマに選びました」と話している。
品数を大幅に増やしたのは人気の肉類。牛肉や鶏肉、ジビエなど11品を追加し全17品とした。また、海の幸は生マグロや干物を加え14品に、従来は詰め合わせのみだった野菜・果物も、ミカンや桃、新ショウガなどから選べる8品とした。
さらに、同市生まれの技術を知ってもらおうと、一着丸ごとを機械で編み上げる無縫製ニットや、ふくらみながら焼き上がる冷凍パンを追加。梅と明太子味のせんべい、ご当地ソングCD、ホテル宿泊券も加えた。
ふるさと納税制度が始まった2008年以降、市は返礼に古い風景写真を収録した冊子『あのころの和歌山』を贈っていた。その後、全国の自治体が返礼品の豪華さを競い出したことで、昨年4月に大幅見直し。熊野牛や干物、和歌山ラーメンなど食品を中心に、紀州手まり、たま駅長グッズも入れて29品に変更し、8月には44品まで増やしていた。
見直しの結果、昨年度の寄附は約1200件で、約2500万円の見込み。これまでの80万~300万円から大幅増となる。今回の追加により同課は「税収アップはもちろん、市の魅力を伝え、行きたいと思ってもらえるように」と期待する。
詳細は市財政課(073・435・1300)。
(ニュース和歌山2016年4月13日号掲載)