和歌山市六十谷のサービス付き高齢者向け住宅「たいようの花」の入居者4人が3月、児童養護施設のこばと学園(同市直川)で人形劇を披露した。西林郁裕社長は「子ども好きの入居者が、『私たちができることを』と頑張ってくれた。終演後は達成感に満ちあふれていた」と笑顔を見せる。
訪問したのは80~90代の4人。たいようの花で月1回、紙芝居や体操指導などをする同市の松居昌子さんの提案がきっかけだった。当日は、童謡『めだかの兄弟』『いぬのおまわりさん』『七つの子』などを歌い、人形をダンスさせて見せた。入居者の90代女性は「初めは緊張しましたが、子どもの笑顔に癒やされ、やり遂げられてよかったです。練習を重ねたい」とにっこり。
次回は7月に訪問する。西林社長は「児童から『また来てください』と絵手紙をもらった。地域の交流が進めば」と話していた。
(ニュース和歌山2016年4月16日号掲載)