和歌山大学硬式野球部が所属する近畿学生野球連盟1部の春季リーグが4月23日(土)、24日(日)に紀三井寺球場で開かれる。昨年までは大阪、兵庫のみで、和歌山では1948年の連盟発足以来初めて。3年の眞鍋雄己主将は「地元の方に見てもらえると励みになる。自分たちらしいプレーをして、大学野球に親しんでもらうきっかけに」と心待ちにしている。
同連盟は1~3部の全19チームで構成し、成績により入れ替えがある。1部は現在、和大、大阪大、神戸大、大阪市大、大阪工業大、奈良学園大の6チーム。総当たりのリーグ戦で優勝を争う。
これまで、大阪の舞洲ベースボールスタジアム、兵庫のほっともっとフィールド神戸などを会場に開かれてきた。和大にとって遠征ばかりとなり、大原弘監督が2年前から「和歌山を会場に」と打診。球場確保に頭を悩ませていた連盟が「地方の子どもたちが大学野球にふれる機会になる」と踏み切った。
念願かなった大原監督は「野球が盛んな土地にもかかわらず、『どこで試合してるの』と聞かれることもある。和大野球部の知名度アップにつながる」と歓迎する。
同部は近年、OBが監督を務める伏虎中学などとの合同練習を通し、野球少年と交流を進めてきた。今回は、地元開催をアピールするポスターやチラシを作り、PRに走り回っている。
紀三井寺での試合はリーグ戦第3節で、現在2位(4/18時点で3位)の和大は、4位(同5位)の阪大と対戦する。眞鍋主将は「初めてのホームでのゲーム。持ち味である考える野球をしたい」。桐蔭高校出身の3年、山口奎(けい)外野手は「慣れたグラウンドなので、いつも以上の力を発揮できる」と熱を込める。
紀三井寺では2日間で6チームが2試合ずつ行う。和大は、23日午前9時15分からの第1試合、24日午後2時15分からの第3試合。入場無料。詳細は和大野球部HP。なお、和歌山での開催は今秋はないが、来年以降は春秋に2日ずつ予定されている。
写真=地元開催に意気込む眞鍋主将(右から2人目)ら
(ニュース和歌山2016年4月16日号掲載)