16042311_sinomiya

 クラシックバレエ、ジャズダンス、歌を組み合わせた独自のミュージカルを創作する岩出市の四宮世奈さん(26)が4月1日、同市吉田にスタジオ「ステージング」を開設。30日(土)に県民文化会館小ホールで初の発表会を開く。四宮さんは「バレエとミュージカルを融合させた総合芸術。ジャンルを越えて楽しめ、新しい芸術との出合いになるはず」と張り切っている。

 舞台好きの母と幼いころから宝塚へ観劇に行った四宮さん。タカラジェンヌにあこがれてバレエやピアノを習い、高校時代は宝塚音楽学校へ進むため、神戸の予備校へ毎週末通った。しかし、夢かなわず、6年前に地元でスタジオを持とうと決意。和歌山市民会館で教室を開き、スタジオ開設の準備を進めてきた。

 バレエ、ダンス、ピアノと様々な舞台の発表会を経験する中、来場者の多くは関係者で、それぞれの芸術の良さを知らない人に伝わっていないと感じた。「全てのジャンルを盛り込んだ舞台があれば、互いの魅力を知り合え、子どもたちの新しい興味との出合いにつながる」と、自ら脚本を手がけるオリジナル舞台の創作を始めた。

 教室ではバレエ、ダンス、ピアノ、歌を指導。初の発表会で、四宮さんが考えた物語『花々の舞~信じる強さ 踏み出す勇気』に、市民会館の教室と新スタジオの生徒約20人が出演する。歌を習う生徒の声に合わせ、バレエやダンスを踊ったり、踊りに自信のない生徒は芝居したりと、全員が主役になれる舞台を目指す。

 出演する坂本夢彩(ゆあ)ちゃん(9)は「バレエ以外も教えてくれて楽しい。当日は練習の成果を出し切り、役になりきります」とにっこり。四宮さんは「一つを極めるより、様々な芸術に触れることで、子どもたちの可能性を広げたい」と描いている。

 午後2時開演。無料。同スタジオ(0736・79・6888)。

(ニュース和歌山2016年4月23日号掲載)