人口流出が続く紀の川市は4月、同市出身の20~39歳を対象に同窓会への補助を始めた。県内では初めてとなる試みで、同市企画調整課は「若者の流出阻止とUターンの促進につなげたい」と力を込める。
同市の人口は約6万5000人で、ここ10年は毎年約500人ずつ減少。15~39歳では転出が転入を上回る。中でも顕著なのが20~24歳で転出が転入の2倍以上、25~29歳も1・3倍ある。
人口減を食い止めようと企画したのが、同窓会への補助。「出て行った人が、地元に残る人との触れ合いを通して郷土への思いを呼び起こし、戻ってくるきっかけに」との思いを込める。
対象は、市内の小中学校を卒業した人たちが同市で開く同窓会。参加20人以上で、うち1割以上が市外に住んでいること、当日、市の観光パンフレットやふるさと納税案内を配布することなどが条件。補助額は1人2000円。同課(0736・77・2511)。
(ニュース和歌山2016年5月7日号掲載)