3月に行われた全国珠算教育連盟の段位暗算検定試験で、有功東小学校6年の髙井月美さん(写真)が最高段位の十段に合格した。県内で5人目で、11歳7ヵ月での合格は2番目の若さ。髙井さんは「1年前からねらっていたのでうれしい」と喜んでいる。
6歳でそろばんを始め、小学2年から目標の点数が取れるようになり、のめりこんだ。週3回教室に通い、毎日1時間は自宅で練習する。段位取得者が多く出場するあんざん和歌山カップ小学生の部で3年から3連覇を果たし、昨年は、大人も含めた総合の部でチャンピオンに輝いた。
今回の暗算検定試験はかけ算、割り算、見取り算の各40問を、それぞれ3分以内で解く。4ケタの割り算や5ケタの見取り算、小数点入りなど難問で、各200点満点中、190点以上で10段となる。髙井さんはかけ算195点、割り算190点、見取り算200点で合格。一昨年11月に9段を取得して以降、7度目の挑戦で達成した。
「答えを書きながら、次の問題を頭の中で始めるのが速く解くコツ。将来はそろばんの先生になりたい」と髙井さん。指導する和田そろばん教室の和田好晴さんは「集中力と聞く力があり、教えたことを自分で理解して努力する子です。全国のトップレベルに仲間入りするかどうかはこれから。十分期待できます」と目を細めていた。
(ニュース和歌山2016年5月7日号掲載)