高血圧をはじめとした生活習慣病の予防を目指し、健康講座の開催や健康への働きをもつ食品の開発に取り組むNPO「ヘルスプロモーション研究センター」が立ち上がり、5月22日(日)午後1時半から、和歌山市三葛の県立医科大学保健看護学部で発足記念講演会を開く。県立医大名誉教授で同会理事長の有田幹雄さんは「高血圧や脂質異常症などは無症状で、病気と言われて初めて気づく人が多い。生活習慣の改善で県民の健康寿命を延ばすことができるはず」と描いている。
県内の高血圧患者の割合は25%と全国で最も高く、平均寿命は男性がワースト4位、女性が同3位と短い。長年、高血圧の研究を続ける有田理事長が、健診結果などを生かした生活習慣の改善を呼びかける活動を地域で始めようと、県立医大の教員と会を立ち上げた。
保健師と共に減塩料理の推進や運動療法といった保健指導を行うほか、講演会や少人数での健康カフェを実施。県内の梅農家や研究機関と連携し、梅干しを使った健康食品の開発にも取り組む。子ども向けには塩分控えめの料理や運動習慣の大切さを伝える教育活動を展開する。
22日は同会顧問の武田眞太郎さんが「生涯にわたって社会参加できる健康な生き方を考える」、同副理事長の中谷吉隆さんが会の活動について話す。無料。同会(073・488・6262)。
(ニュース和歌山2016年5月21日号掲載)