多くの水鳥が暮らす紀の川市貴志川町の平池で、アイガモが子育160622_kamoて中。母鳥の周囲をぴょこぴょこと歩き回るヒナたちの愛くるしい姿が、池の周囲を散歩する地元の人たちの目を和ませている。

 アイガモはマガモとアヒルの雑種。写真では一見、カルガモのようにも見えるが、鳥類に詳しいわんぱく公園(海南市大野中)の有本智園長によると「カルガモはくちばしの先が黄色いが、この鳥はその特徴がなく、腹がぷっくりとふくらんでいる」ことから、アイガモだと説明する。

 16日はあいにくの雨模様ながら、親子は池の周りを仲良くお散歩していた。この後、ヒナたちは池に入って泳ぎ回ったり、体の小ささを生かし、開花を間近に控えたハスの葉の上を走り回ったりと元気いっぱい。母鳥はそんな様子をやさしく見守っていた。

(2016年6月22日号掲載)