160723_kimiidera 「撮ったよ私の紀三井寺 第1回フォトコンテスト」の入賞作が決まり、最優秀賞にあたる〝あっぱれ! !紀三井(きみ)が一番で賞〟に和歌山市の高木真里さんの作品が選ばれた。入賞作を含む83作品は9月25日(日)まで、同寺仏殿に展示されており、前田泰道副住職は「皆さんがファインダー越しに見た作品は、紀三井寺への愛情が感じられるものばかり」と目を細めている。

 「紀三井寺を感じられる作品」をテーマに同寺が初めて開いたコンテスト。県内外の83人から計254点の応募があった。高木さんの作品は、本堂前にある如意輪観音に手を合わせる愛娘の後ろ姿を撮ったもの。高木さんは「娘は、通う保育園でお地蔵様にお祈りするのが日課になっています。訪れた紀三井寺でも観音様に手を合わせたところに成長を感じ、気に入っています」。

 コンテストの発案者で、審査員を務めた地元の洋画家、中尾安希さんは「桜の名所ですから、やはり桜を撮ったものが多く、新たな魅力を教えてくれる作品もありました。そんな中で高木さんの作品は素朴で、飾り気のないところが心に響きました」と語る。

 2位に当たる〝西国札所は二番で賞〟には青木義雄さん(有田川町)の「大福は誰の手に」と堀内勇さん(橋本市)の「落葉」が選ばれた。このほか、紅葉を見下ろす構図でとらえたものや、12月のしまい観音で厄除け大根を煮る女性など、四季の魅力が詰まった作品が寄せられた。

(ニュース和歌山2016年7月23日号掲載)