7月22日に配信が始まったスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」。和歌山城では、画面を見ながら歩き回る人が次々現れた。ゲームをきっかけに城を訪れた人がいる中、和歌山市は歩きスマホをしないよう呼びかけている。
スマホを手に実際の道路や公園を歩き、ところどころで画面に現れるモンスターを捕まえるゲーム。駅やショッピングセンター、公園に多く出るため、そこでする人が大勢いる。
28日に出現スポットの一つ、和歌山城天守閣前で楽しんでいた松本未玲さん(7)、いとこの正岡冬真くん(7)は、ポケモンを探しながら岡公園から城にやってきた。母親の松本佳奈さんは「画面を見ながら歩くと危ないので、止まってするように言ってます」。8月2日に岡公園で画面を見つめていた久保直也さん、真由さん夫妻は「和歌山はモンスターが少ないですが、散歩ついでにやってます」と笑顔を見せる。
また、「ブームをどう観光に結びつけるか」と視察していた加太観光協会の利光伸彦会長と和歌の浦観光協会の坂口宗徳会長は「銀明水など城の名所が画面に表示されます。ゲームの上手な人に、ポケモン語り部をしてもらうツアーをすれば面白いかも」と考えを巡らせていた。
一方、市城整備企画課は「ポケモンに限らずスマホで地図や歴史解説を見ながら歩く人は多い。石段や溝で転ばないように」と、貼り紙で注意を促している。
(ニュース和歌山2016年8月6日号掲載)