那賀高校(岩出市高塚)情報部が8月に名古屋市で開かれた「全国パソコン技能競技大会」の日本語ワープロ競技部門で個人、団体とも優勝し、いずれも7連覇を達成した。3年連続出場し、個人優勝を果たした3年の荒木大志さんは「プレッシャーはありましたが、みんな練習時間をぐっと増やしたので自信はありました。連覇できてホッとしています」と安堵(あんど)の表情を見せた。
同大会は4種目に全国から85校449人が集まり、那賀高校は2、3年生の10人が出場した。与えられた手書きの文章と地図、表をもとに、ワープロソフトで20分以内にビジネス文書に仕上げ、スピードと正確性を200点満点で競う。団体部門は、各校上位3人の合計点で決まる。
15分以上かかる生徒が多い中、1位の荒木さんは9分14秒をたたき出し、時間得点は88点、文書作成も2ヵ所のミスで96点と団体優勝に大きく貢献。さらに文書作成で98点を出した3年の恩地駿さんが個人2位、古田彩乃さんと山本麻由さんは個人3位に輝き、団体は2位の486点を引き離す524点で優勝を勝ち取った。
夏休み中も毎日学校へ通い、時間がかかる地図の作成に力を入れたり、入力中の画面を録画して分析したりとそれぞれ工夫した。恩地さんは「時間得点は15秒ずつカウントされるので、時間を意識して見直しを効率的に行うよう心掛けました。1ヵ所だけミスをしたのが悔しいです」。
部長を務め、大会後に引退した荒木さんは「上達のコツは、ライバルを見つけて切磋琢磨(せっさたくま)すること。今後も引き継いでもらいたい」と後輩の活躍に期待している。
(ニュース和歌山2016年9月10日号掲載)