和歌山市に住む91歳の祖母を元気づけようと、東京在住のヴァイオリニスト、栗山安奈さん(写真右)と、栗山さんのいとこでピアニストの村上真希子さん(同左)が初めてデュオを組み、「アメイジングコンサート 〜Dearかぁか」を10月8日(土)午後2時、県民文化会館小ホールで開く。栗山さんは「いつも2人を見守り応援してくれている祖母に感謝を伝えたい。いとこ同士の息のあった演奏と、織りなす色彩感を楽しんで」と呼びかける。
昨年、夫が他界し、元気をなくしている祖母に聴いてもらおうと2人で企画。幼いころから2人が親しみを込めて呼んでいた祖母の愛称「かぁか」をサブタイトルにした。
栗山さんは桐朋学園大学音楽学部卒業後、英国王立音楽院に留学。1996年に熊楠の里音楽コンクール1位、全日本演奏家協会主催ベストプレイヤーズコンテスト全部門総合1位に輝いた。和歌山市出身の村上さんは、桐朋学園大学音楽学部を卒業し、12年に横浜国際音楽コンクール2台ピアノ部門で優勝した。
コンサートでは、祖母が大好きなショパン『ノクターン20番』のほか、ラヴェル『ツィガーヌ』『亡き王女のためのパヴァーヌ』を演奏。和歌山にちなみ、NHK大河ドラマ「真田丸」の主題曲を含め、全8曲を奏でる。栗山さんは「心に響く、美しい旋律の曲ばかりを選びました。皆さんのおばあさまへの思いをはせ、耳を傾けてほしい」と願っている。
2000円、当日2500円。県文で販売。同コンサート事務局(amazingconcert.am@gmail.com)。
(ニュース和歌山2016年9月17日号掲載)