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 アマチュア落語グループ、わかやま楽落会と和歌山大学観光学部の木川剛志准教授らが共同で映画『替わり目』の製作に乗り出した。10月29日(土)午後1時半に和歌山市西高松の県立図書館2階で同会が開く「地域プロデュース講座~映画と落語を用いて」でお披露目する。同会の栗本哲志会長は「落語とはまた違うそれぞれの演技力を出せました。笑いあり感動ありの作品に仕上がりました」と喜んでいる。

 映像を用いた地域プロデュースを行う木川准教授は2014年、落語家の桂花團治を主演に福井市で撮影した『福井の旅』を製作。自身も「上七軒らっこ」の名で時折、楽落会の寄席に出演する。

 今作は25分間の短編映画で、独身の中年男性の恋、共に高座に上がる社会人落語の仲間たちとのふれあいを描いたオリジナルストーリー。観光学部の学生がマドンナ役を務め、楽落会の小学生、会社員ら5人が熱演した。撮影は9月中旬に2日間、ぶらくり丁と周辺で行った。

 主人公、三太を演じた松本正美さんは「本当の日常を演じている感じ。人生観が変わるところが見どころ」、木川准教授は「映画を通じて改めて和歌山の風景や、〝地域の物語〟を形にし、まちづくりに生かしていきたい」と話している。

 29日は木川教授のトークや花團治の落語と2作品の上映がある。無料。申し込み不要。同会(FAX073・472・3460)。

写真=ぶらくり丁で行われた映画撮影

(ニュース和歌山2016年9月28日号掲載)