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 日本最大級の花の展示会、国際フラワーEXPOの「プリザーブド&アーティフィシャルフラワーコンテスト」で10月12日、和歌山市のフラワーデザイナー、太田美香さん(写真右)が特別賞「モノインターナショナル賞」に輝いた。シンデレラをテーマに、新たなことに挑戦する親友を思ってつくり上げた力作。「友達が階段を一段ずつ上がってガラスの靴を手にする、サクセスストーリーを描けるよう願いを込めました。かわいらしさの中にある華々しさを感じてもらいたい」とほほ笑む。

 大阪府大東市出身の太田さんがフラワーアレンジメントに出合ったのは21歳の時。勤めていた会社の華道部で習い始め、才能が買われて3年後にアシスタントに抜てきされた。結婚を機に和歌山に移住し、「Ms花fe(エムズカフェ)」を立ち上げた。脱色した生花に色を付けて乾燥させたプリザーブドフラワーや、生花を使ったオーダーメード品を全国から受注するほか、大阪や和歌山で教室を開いている。

 今回のコンテストの共通テーマは「ハートフルフラワー〜幸せを運ぶ花」。書類審査の予選を通過した250作が展示会に並べられ、うち9作が入賞した。
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 太田さんの作品「シンデレラ」は、プリザーブドフラワー販売業者が選ぶモノインターナショナル賞を受賞。ガラスの靴と12時を指す時計に、ピンクや白のバラと紫色のあじさいを織り交ぜ、かすみ草とパールで優しさときらびやかさを演出した。審査員から「素敵な魔法をかけられたシンデレラのように、自然界にないファンタジックな色をつむぎ出すプリザーブドフラワーの魅力を存分に引き出した、夢のある作品」と評価された。

 受賞作を11月21日(月)〜27日(日)に和歌山市小雑賀のKTVハウジングで展示。オリジナル作約30点と生徒の作品を並べる。午前10時(21日は正午)〜午後5時(最終日4時)。有料で花を小さな器に詰めるフラワービュッフェの体験会も。詳細はエムズカフェ(073・472・3978)。

写真=受賞作「シンデレラ」

(ニュース和歌山2016年10月29日号掲載)