中小企業診断士岡京子さん 税金や保険の解説本

170125_oka サラリーマンの夫をもつ女性が起業したら、配偶者控除、社会保険の扶養はどうなる? 岡会計センター(和歌山市寄合町)の岡京子社長が6日、起業にかかわるお金の悩みにこたえる解説本『ママ起業家 これだけ知っておけば十分 税金+社会保険&経営の便利ブック』をセルバ出版から発行した。「家庭を持ちながら働く女性目線で書きました。女性の起業への関心が高まる中、開業手続きや税金の制度が分からず、夢の実現に足踏みしているママ起業家を応援したい」とほほ笑む。

 会計事務所を運営する傍ら、中小企業庁の事業を受託し、3年前から創業スクールを開く岡さん。生徒のうち、会社員の夫を持つ女性や、子育てしながら起業する母親らから、「起業後の社会保険や税金の情報がなく困っている」との相談が多いため、執筆した。

 夫の給料明細書と源泉徴収票の見方、配偶者控除や社会保険料の仕組みを表を交え、やさしい語り口調で説明。妻の収入が増えると、保険料や税額、世帯収入はどう変わるかといったシミュレーションも入れた。

 開業手続きとともに、「『私』らしい起業をするため」の極意として、ビジネスプランの作成方法、自身の経験をもとにワークライフバランスの保ち方についてもつづっている。岡さんは「和歌山市での事例のほか、相談できる機関や専門家、役立つウェブサイトなど具体的に記しました。起業の道筋をしっかりシミュレーションして、自分を信じて夢を叶えてほしい」と願う。

 B6判、175㌻。1620円。岡さん(073・431・5616)。

(ニュース和歌山2017年1月25日更新)