和歌山工業高校産業デザイン科の生徒が17日、和歌山市和歌浦中の津屋橋西岸に木製ベンチ6台を設置した。地元住民の要望に応じたもので、近所に住む人は「散歩のちょっと一息に使わせてもらえる」と喜んでいる。
国道42号から片男波方面に直進する県道沿いにある津屋橋のたもと。かつては児童公園があったが、今はコンクリートで舗装されたスペースがわずかに残る。地元の和歌浦南津屋自治会から、「公園の跡地にベンチを置きたい」と同校に相談があった。
これを受け、同科「課題研究ものづくり班」の2、3年生18人が、加太森林公園から切り出された間伐材のスギを活用し、幅230㌢、奥行き30㌢、高さ45㌢のベンチを製作。和歌浦の景色を毎日写真に収めている地元の中山勝裕さんが撮影した観海閣や不老橋の写真をレーザー加工で焼き付け、透明ニスで防水加工を施し仕上げた。
南津屋自治会会長の梶間敏之会長は「昔は住民が休める場所だった。見た目も温かなベンチなので、みんなで見守り大切にしたい」とにっこり。 和工2年の坂上真帆さんは「一生懸命に磨いて作り上げました。感謝してもらいうれしいです。マラソンしている人もよく見かけるので、ぜひ休憩してほしい」と話していた。
(ニュース和歌山2017年1月25日更新)