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 防火広報活動を行う和歌山市消防音楽隊の演奏会が2月20日、同市楠本の川永小学校で開かれ、児童357人が聞き入った。硲間正子校長は「吹奏楽を生で聞く機会は貴重で、子どもたちの心に深い印象を与える。空気の乾燥で火事が多い冬場、楽しい演奏で防火意識を高めたい」と語った。

 楽器が扱える消防局職員に、2012年から主婦や会社員など一般の機能別消防団員が加わって活動する同音楽隊。毎年、市内約10校を訪問し、火事の恐ろしさや日ごろの注意点を伝えている。

 演奏と共に始まったカラーガード隊、一舞旗(いぶき)の華やかな小旗演舞に見入る子どもたち。『おどるポンポコリン』『千本桜』などの曲の合間に、消防士、消防団、救急隊などの仕事紹介があり、寸劇ではコンセント周辺にたまったほこりで火事が起きた事例を学んだ。校歌が演奏されると、元気いっぱいに声を響かせていた。

 6年の宮﨑陽詩(ひなた)さんは「楽器を使う指の速さと迫力ある演奏に驚きました」。4年の田井心凪(ここな)さん、丹波柑奈さんは「劇が面白く、火事になる原因が分かった。知っている曲もあり楽しかった」と目を輝かせていた。

写真=音楽隊の華やかな演舞に見入った

(ニュース和歌山より。2017年3月4日更新)