メダカを鑑賞し癒しの時間を──。和歌山市内原の障害者就労支援施設マイパレットは初の「メダカカフェ」を4月4日(火)、同施設で開く。マイパレット管理者の安藤多恵さんは「メダカの世話は野外での活動で気晴らしになるし、愛着がわいて、精神的な安定ややりがいなどにつながる。その魅力を感じてほしい」と望んでいる。

 地元企業と連携し、障害者の就労訓練を行うマイパレット。カフェへの就職を希望する利用者の声を受け、イベントとして手作りカフェを開くことにした。カフェに特色を持たせようと、利用者が職業体験をする海南市七山のメダカ養殖・販売業メダカ物語と初のコラボレーションを考えた。

 メダカ物語は、ひれの長いスワローメダカ、目の縁が黒いパンダメダカ、背中に光沢があるミユキメダカなど50種類以上を扱い、昨年夏から知的障害や精神障害を抱える2人が働く。主な作業は水槽の洗浄と水の入れ替え。作業を通じた就労訓練を受ける三田德明さんは「きれいに洗えると達成感があります。小さくてかわいいメダカを見ていると癒やされます」と笑顔を見せる。

 カフェでは、熱帯魚のような彩り豊かなメダカや、品評会で10万円近くの値段がつく貴重なメダカなど、様々な品種を展示。メダカをイメージしたケーキや飲み物も販売する。メダカすくい(300円)も。午前11時~午後3時。同施設(073・412・8010)。

(ニュース和歌山より。2017年3月18日更新)