和歌山市を拠点に音楽活動を続ける魚住弘樹さん(53)が2枚目のCD『Refrain』(写真)を3月に発表した。20代のころ強く影響を受けた1980年代のJポップを繰り返し(リフレイン)ながら、進化した音を目指した。「ロック色が強く、懐かしいが新鮮」と熱を込める。

 昨年2月、初CD『Rebirth』を発売。ライブを重ねたが、5月に顔面マヒとなり、9日間の入院を余儀なくされた。消灯後の薄明かりの中、様々な入院患者の人生に思いをはせ、自らの人生を振り返った。ギターに触れられない病院で、わき上がってくる思いをノートにしたため、退院時には13曲の歌詞ができあがっていた。普段はメロディー先行で曲を作るが、「歌詞からだと、いつもと違う感覚で取り組めました」と振り返る。

 この中から、人それぞれの人生を色にたとえた『夜の色』、愛する女性と過ごした時間と別れを歌う『サウザンド・ナイツ』、逆境の中、「なにくそっ」と生きる『疵─Kizu』の3曲を収録。1000円。島村楽器イオンモール店ほかで販売。魚住さん(contact@uozumihiroki.com)。

(ニュース和歌山より。2017年5月6日更新)