ワインやシャンパンのお供に梅はいかが? 梅干しを製造販売する勝僖梅(和歌山市西高松)は、チーズを使った加工食品「梅チーズトリュフ仕立て」2種と、梅を燻(いぶ)した調味料「燻し梅ピューレ」を4月に発売した。営業部の嵩原亜希子さんは「普段梅干しを食べない人に楽しんでもらえる商品ができた。女子会の手土産や、自分へのご褒美にぜひ」と呼びかける。

 梅の新たな楽しみ方を提案するブランド「プラムコンシェルジュ」の第1弾商品。海外市場に挑む中、欧米の食文化に合った商品を生みだそうと新ブランドの発足に乗り出した。

 梅チーズ~は、紀の川市のチーズ専門店、コパン・ドゥ・フロマージュの宮本喜臣さんが協力。コクのあるフランス産チーズを南高梅のピューレと練り合わせてボール状にし、おろしたパルミジャーノチーズをたっぷり振りかけて風味豊かに仕上げた。ピューレにハイビスカスパウダーを加えフルーティーさを引き立てたものと、粉末状の備長炭で酸味を抑えた2種類がある。

 燻し梅ピューレは、紀州南高梅のピューレを低温のまま16時間かけて燻したもので、ふわりと漂う香りと甘酸っぱい梅の香りが楽しめる。クリームチーズにのせたり、刺身にかけてカルパッチョ風に仕上げたりと、多彩に使える。

 今後、海外への販売や、第2弾の開発を進める。嵩原さんは「梅チーズはお酒のアテにピッタリ、ピューレはしょうゆや生クリームなど、意外なものにも合うと好評です。今後も様々な商品を生み出していきたい」と話している。

 梅チーズ~は864円と972円(備長)、燻し梅ピューレは250㌘2700円。同社(0120・47・8639)。

(ニュース和歌山/2017年6月17日更新)