織田信長の紀州攻めに徹底抗戦した雑賀衆を知ってもらおうと、日本史を学ぶ和歌山大学生が7月12日(水)午後6時半、矢宮神社(和歌山市関戸)の夏祭りで演劇「信長撤退の真相」を上演する。

 1577年、紀州に攻め込んだ信長軍は、雑賀衆の抵抗により長期戦を強いられる。総攻撃を考えていた信長の元に、羽柴秀吉が雑賀の使者を連れ帰り和解を勧め、信長は激怒するが、使者のふるまいに撤退を決めた。

 2008年に雑賀衆と信長を題材に上演したことがあるが、現メンバーでは初。古文書から読み取った史実を元にオリジナル脚本を仕上げた。脚本を担当した山村恭平さんは「共和国のように人々が一致団結して抵抗し、信長を撤退させたことを、雑賀衆ゆかりの矢宮神社で上演し、地元の人に伝えたい」と張り切っている。無料。

(ニュース和歌山/2017年7月12日更新)