3年間、定期演奏会を開いていない西浜中学校吹奏楽部が、地域の人たちに音楽を届ける〝不定期〟演奏会を始める。第1弾は10月9日(月)午後2時に和歌山市西小二里の同中で開催。顧問の澤村紀成教諭は「ショッピングセンターや幼稚園、小学校など様々なところへ出かけます。ゲリラ的に開き、場数を踏むことで生徒の成長につながるはず」と話している。
定期演奏会は2014年まで開いてきたが、15年は国体があり、昨年も準備不足で実施できず。「定演を経験できないまま卒業してしまう」と危機感を募らせた3年生が声を上げ、不定期ながら形にとらわれない演奏会の開催を決めた。
9日は40人が、読み聞かせで使われる絵本『ききみみずきん』を音楽劇で表現。吹奏楽の演奏をBGMに、部員が登場人物を演じる。2部は『きゃりーぱみゅぱみゅコレクション』、野球をテーマにしたメドレーなどを聞かせ、ダンス、小芝居も取り入れる。
2年の名手美生来(みぶき)部長は「先輩のお祝いと思い出になる演奏会にする。見どころをたくさん用意しています」。3年の藪田裕稀さん、近藤光月さんは「ずっと定演をやりたいと思っていて、他校の演奏会を見て研究してきました。最後にみんなで舞台に立つ機会、大切な1日にしたい」と意気込んでいる。
無料。同校(073・444・0482)。
写真=演奏をBGMに音楽劇や小芝居も
(ニュース和歌山/2017年10月7日更新)