沖縄を愛する市民でつくる「ゆいま~る和歌山」は10月14日(土)午後2時、和歌山市三沢町の中央コミュニティセンターで講演会「やんばるの生命の話」を開く。メンバーの中北幸次さんは「45年前、和歌山は全国有数の沖縄返還運動が活発な地域だった。観光のイメージだけでなく、基地や破壊されつつある自然といった実際の姿を知る機会にしてほしい」と望んでいる。
沖縄へよく旅行に行く人や、現地の料理が好きな人ら5人で6月に立ち上げた。基地問題や自然環境についての報道が少ないと感じており、こうした現状を学ぶ勉強会を考えたが、より気軽に参加してもらえるよう、自然観察会や料理教室、音楽演奏会などを組み合わせたイベントを開くことにした。
1回目の講師は、沖縄本島の森でチョウを調査する若手研究家の宮城秋乃さん。多様な生き物が暮らす森と、その貴重さ、基地建設で失われていく現状を紹介する。また、翌15日(日)には海南市大野中のわんぱく公園で、宮城さんと同園の有本智園長と一緒に歩く親子自然観察会を開く。中北さんは「人と自然の共生のありかたを考えます。現地ツアーも企画できれば」と描く。
いずれも無料。観察会は午前10時からで要申し込み(kokekumi86@yahoo.co.jp)。同会(073・423・2261)。
(ニュース和歌山/2017年10月7日更新)