和歌山大学観光学部の木川剛志准教授と市民落語グループ「わかやま楽落会」が、短編映画『七曲ブルース』を製作した。11月18日(土)に七曲市場で試写会を開く。木川准教授は「七曲市場は子どものころの自分に出会えるような場所。和歌山の忘れられている良い場所を撮っていきたい」と話している。

 木川准教授が脚本を手がけ、同会会員が演じた『替わり目』に次ぐ第2弾。中年男性の恋と落語を通じた友情を描いた同作は今年、長野県で毎年開かれる商店街映画祭でグランプリに輝いた。

 『七曲ブルース』は落語でしか自分の心を語れない少女と、新聞記者をめぐる約20分のストーリー。講談師の玉田玉秀斎(ぎょくしゅうさい)さんを招き、同会メンバーで岩出小5年のぴょんぴょん亭うさぎさんと共に主役を務める。

 7月から映像づくりワークショップを開き、10月に七曲市場と雑賀崎漁港、ぶらくり丁で撮影。ワークショップ受講生や同会会員ら約20人が参加した。うさぎさんは「自分と映画の中の少女が暮らす環境が全然違い戸惑いましたが、ちゃんと表現できました」と笑顔。

 試写会は18日午後6時半。玉秀斎さんの講談も。また、関連イベント「出張!商店街映画祭」を12日(日)午後1時半、和歌山市西高松の和歌山県立図書館2階で開く。映画祭から8作品の上映と木川准教授のトーク。いずれも無料で申し込み不要。わかやま楽落会(nope930@gmail.com)。

写真=七曲市場で指導する木川准教授(中央)

(ニュース和歌山/2017年10月21日更新)