楠見西小1年 左官職人に学ぶ
和歌山市市小路の楠見西小学校で11月7日、和歌山県左官工業協同組合の職人が光る泥団子作りを指導し、1年生26人が泥団子に漆喰(しっくい)を塗り、ピカピカに磨き上げた。
漆喰は、家の壁や天井などに使われる塗料。左官職人から「湿度が高いと湿気を吸い、低いと出す」と特徴を聞いた後、黄、緑、青など、色で班に分かれ、作業に入った。
「漆喰は一気に厚く塗ると、内側だけ水が吸われてはがれてしまうため、薄く塗り重ねるのがコツです」「乾いてから次を塗ろう」。子どもたちはアドバイスに耳を傾けながら、ペットボトルを斜めに切って作ったコテで苦戦しながら漆喰を塗っていった。
塗り重ねた後は、ちり紙やスポンジ、ガラスのコップで力を入れて磨き、光沢が出てくると「光ってきたー」と歓声が響いた。
体験した外濱雅(みやび)さんは「ガラスでピカピカにするのが楽しかった」、明渡暁(あき)くんは「初めてで難しかったけど、光ってうれしい」と喜んでいた。
同組合の玉置徳一さんは「一人ひとりの顔や性格が違うように、泥団子も1つずつ違う。体験を通してものづくりに興味を持ってもらえたら」と話していた。
写真=左官職人(左)に教わりながら泥団子を塗る
(ニュース和歌山/2017年11月18日更新)