成人の日に速駈詣り初開催

 名草山の中腹、紀三井寺境内まで続く231段の石段を舞台にした「福開き 速駈詣(はやがけまい)り」が来年1月8日(月)、初めて開催される。階段を駈け上がる速さを競う催しで、陸上愛好家でつくる汗濁大学アスリートクラブと同寺が共催する。発案した同クラブの岩倉敏浩さんは「毎年、成人の日に開き、まずは紀三井寺さんのパンフレットに載せてもらえるよう継続したい。ゆくゆくは和歌山の年中行事になれば」と描いている。

 週2回の練習日、マリーナシティから紀三井寺まで走ることの多い同クラブ。速駈詣りは、楼門をくぐった所に立てられている看板に「是より上の登段最速記録は21・9秒 元陸上100㍍日本記録保持者・青戸慎司選手」と書かれているのがヒントになった。「『挑戦者を待っているな』と感じましたね」と笑顔を見せる岩倉さん。

 毎年1月に西宮神社で開かれる福男選びのように、一斉にスタートする形も検討したが、2人ずつ走ってタイムを測定する形式に。最も速かった男性は〝福結び速駈王〟として3月の初午、女性は〝福結び速駈姫〟として8月の千日詣りと、同寺の年中行事に参加してもらう。また、挑戦者全員に記録と御朱印が入った速駈証を贈る。

 日ごろから走っている同クラブメンバーでも、階段を6割ほど上がったところでばて始め、8割ぐらいで歩き始めてしまうほど。岩倉さんは「まず自分の記録が入った御朱印を手にし、翌年、前年の自分に勝てるように1年間努力してもらう。そんな機会になればいいですね」。

 800円。申し込みはHP(https://moshicom.com/11988)から。12月18日締め切りだが先着216人。

写真=「年中行事にしたい」と意気込む

(ニュース和歌山/2017年11月18日更新)