伏虎義務教育学校前に今夏オープンしたシェアスペース「鍛冶屋町ブルー」(和歌山市東鍛冶屋町)は古民家の落ち着いた雰囲気が人気で、この秋は様々なイベントが開かれている。運営する人形専門店「をぐらや」の森田亨弘社長は「和歌山城が望める城下町を意識し、町名と、建物の青い瓦から名付けました。人が人を呼び、地域のつながりをつくれる場に」と描いている。
をぐらやの倉庫に隣接する鍛冶屋町ブルーは築62年の平屋で、長年、空き家だったのを6年前に購入した。これまで使っていなかったが、友人の生け花教室に貸す話が出たことから、展覧会や茶会などを開ける地域の交流拠点にしようと動き出した。
地元の人に知ってもらうため、まず6月〜8月に3回、内覧会を実施。こぢんまりとした中庭と縁側や、細工が美しい建具が醸す日本家屋の趣きが好評で、生け花と書道の教室が定期的に開かれ、さをり織りやお香ワークショップ、着物イベントなどにも使われるようになった。
11月14日にカラーセラピーのイベント(写真)を開いた尾高りほさんは「子どものころに戻れそうな昭和の雰囲気がとても気に入りました。リラックスできますね」と笑顔。森田社長は「近隣の飲食店と協力した取り組みも計画中です。食や芸術、音楽、日本の伝統文化を発信してゆきたい」と意気込んでいる。
利用は1日3000円。をぐらや(073・423・0393)。
(ニュース和歌山/2017年11月22日更新)