2年ぶりに保護者集う会
12月3~9日の障害者週間に合わせ、障害者理解を広めるイベントが岩出市と紀の川市で開かれる。24日(日)はNHKの番組「バリバラ」に出演する玉木幸則さん(写真)が講演。保護者の集い「みんなの願いを語る会」は2年ぶりに再開される。企画する藤川知子さんは「当事者の親同士、ほっこり話し合える場があれば、親の気持ちに少しゆとりができる。毎年続け、障害者が暮らしやすい社会にしたい」と意気込む。
語る会は2015年までの20年間、知的や精神に障害がある子の親が年一度開いてきた。しかし、初期から会を引っ張ってきた親が60代を迎え、2年前に終了した。「不安や悩みを打ち明け、深い話ができるので、帰る時にはみんなすっきりした表情でした。共感が安心感となり、励みになるんです」と藤川さん。再開を求める声が多く、2年ぶりの開催を決めた。
今回は、障害児者の災害対応をテーマに語り合う。避難所で過ごす場合、障害のため落ち着きがなかったり、眠れなくなったりと、それぞれ事情が異なるため、対処法について考える。
語る会は12月7日(木)午前10時、紀の川市粉河の山崎邸。無料。このほかの行事は次の通り。講演会「あなたにも出来る地域福祉~イギリスとフィンランドから見た日本」=6日(水)午後1時半、岩出市金池のあいあいセンター▽障害者アートの展示=7日と8日(金)、紀の川市西大井の市役所▽講演会「人の値打ちってなぁに?~相模原事件から1年」=14日(木)午後6時半、同市役所隣の生涯学習センター▽玉木さん講演会「障害のある人の人権~相模原の事件から1年、改めて考えよう」=24日午後1時半、あいあいセンター。いずれも無料。広がれネットワーク(0736・78・2808)。
(ニュース和歌山/2017年12月2日更新)