2004年、国内12番目の世界遺産となった「紀伊山地の霊場と参詣道」。登録の原動力となった市民グループ「『熊野古道』を世界遺産に登録するプロジェクト準備会」が発足20周年を迎え、12月24日(日)午後2時、JR和歌山駅前のJAビル2階で記念フォーラム「変える 広げる 考える まちの力 私たちのしくみ」を開く。同時に、本紙土曜号で「わかやま滝物語」を連載する写真家、大上敬史さんの作品展も行われる。
1997年、和歌山県主催の青年交流セミナーで参加者から「熊野古道を世界遺産に」と声が上がったのをきっかけに立ち上がった同会。本紙コラムで和歌山大学名誉教授の小池洋一さん(故人)が世界遺産登録を提唱したのが後押しとなり、熊野古道を定期的に歩く活動に西口勇知事(故人)らを巻き込み、県民運動へと発展させた。
フォーラムは、県世界遺産センター長の辻林浩さんの講演「『紀伊山地の霊場と参詣道』の登録の経緯と追加登録」と、大上さん、林祐司本紙記者らを交えた座談会「歩みたどった20年 創りあゆむ20年」。また、大上さんが撮影した滝の写真と動画各20点を紹介する。
同会の小野田真弓代表は「活動を振り返り、市民団体の活動と役割について考えます。多様な信仰を受け入れた熊野古道を『異なる文化を理解する教材』として活用と発信を続けたい」と描く。
無料。申し込み不要。同会(kumako97@jtw.zaq.ne.jp)。
写真=第3日曜のウォークは226回を数える
(ニュース和歌山/2017年12月13日更新)