井上智草さん 雑賀小で授業

 顔と体に、モンスターや動物をモチーフにしたメークを施す和歌山市の井上智草さんが12日、同市西浜の雑賀小学校で6年生112人に出前授業を行った(写真)。

 井上さんは2015年に「ラグーンアートメーク」の名で活動を開始。学校やイベントでの出張メークや、妊婦のおなかに描くベリーペイントを行う。出前授業は子どもたちに将来の仕事について考えてもらうキャリア教育の一環で、趣味や特技を生かして働く井上さんが仕事のやりがいを語った。

 顔の半分にガイコツの絵を施して登場した井上さんに子どもたちはビックリ。作品の画像を見せながら、「写真スタジオに勤めていたころ、妊婦が記念撮影する姿を見て『お腹に絵を描いたらかわいい』と思い、自分の顔と体で練習しました」とアートメークを始めたきっかけを話した。

 作品をインターネットに掲載したところ、国内外から仕事や取材の依頼が舞い込み、あこがれのアーチストに会えた話や、テレビ出演を果たした映像を披露すると、「すごい!」と歓声が上がった。

 最後は児童の顔でアートメークを実演。ほほにクモの絵を描いてもらった岡部向日葵(ひまり)さんは「プロに描いてもらって興奮しました。軽い気持ちで始めたアートが、こんなにリアルに描けるようになったなんてすごい」と笑顔。井上さんは「アートメークはみんなが笑顔になる魔法のメーク。私のように30歳を過ぎてやりたいことが見つかることもある。自分を信じてあきらめず、好きなことを続けてほしい」と話していた。

(ニュース和歌山/2017年12月23日更新)