〝インスタ映え〟が流行語大賞に選ばれた2017年。和歌山では万葉の時代から愛される景色の美しさが認められ、和歌浦が日本遺産に選ばれるうれしいニュースがありました。このほかの話題も含め、1年を振り返ります。
和歌の浦 日本遺産に
文化庁の日本遺産に和歌の浦が「絶景の宝庫」として4月に認定された。和歌川河口の干潟を中心とした、雑賀崎から海南の藤白坂までの一帯で、今後3年は文化庁の補助の下、地域に残る伝統文化の魅力を発信する事業が進められる。(写真=夕暮れの妹背山)
京奈和、第二阪和が開通
京奈和自動車道のうち、和歌山ジャンクションと岩出市の根来インターチェンジ間6・5㌔が3月につながり、和歌山県内区間が全通した。また、1963年に事業が始まった和歌山市と堺市を結ぶ第二阪和国道は、和歌山市平井~岬町淡輪間7・6㌔が4月に開通した。
和歌山県内初の公立小中一貫校
伏虎中学校と本町、城北、雄湊の3小学校が統合し、城北小と城北公園跡で伏虎義務教育学校として4月にスタートした。公立の小中一貫校は和歌山県内初。1~4年の基礎定着期、5~7年の充実期、8・9年の発展期とし、5年から英語や理科などで教科担任を導入した。(写真=全学年一緒に音楽鑑賞)
菓子と果物 イベント盛況
海南市と紀の川市で食を切り口にしたイベントがにぎわった。海南市では、菓子の神様をまつる橘本神社にちなんで開いた4月の「お菓子まつり」に1万4000人が来場(写真)。紀の川市は3〜4月、「ぷるぷる博覧会」として、収穫体験やパフェづくりなど65企画を実施、3900人が楽しんだ。
熊楠と陸奥 節目の年に顕彰
博物学者の南方熊楠が生誕150周年、明治時代の外務大臣、陸奥宗光の没後120年と和歌山市出身の偉人2人が節目の年を迎えた今年、官民挙げ顕彰事業が行われた。同市は熊楠をテーマにした演劇、市民団体「『陸奥宗光外務大臣』の功績を教育に活かす実行委員会」は講談会などを開いた。(写真=陸奥の生誕地に石碑が建った)
海南市役所 高台へ移転
築52年と老朽化していた海南市役所が11月、日方から南赤坂へ移転した。以前の場所は南海トラフ大地震が発生した際に津波被害が予想されるため、高台にある旧和歌山リサーチラボを増改築し、新庁舎とした。
(ニュース和歌山/2017年12月23日更新)