サークルよんななの会発足

 スクリーンに映った16マスのパネルに「1956、12色LED、天気予報、大時計…」とキーワードが埋まっていくと、ボタンを連打する音が一斉に鳴る。「通天閣!?」「正解!」。往年のクイズ番組『ヒントでピント』を思わせるやりとりは、昨年発足したクイズサークル、よんななの会の一コマだ。発起人の上山庸佑さん(37)は「問題を解く快感はもちろん、出題する楽しみも魅力」と瞳を輝かせる。

 昨年、大阪からUターンした上山さんが「大阪や奈良にはクイズのサークルやイベントがあるのに和歌山にはない。気軽に楽しみたい人は多いはず」と、9月に有志で月1回の例会を始め、12月から一般参加を募る。

 1月14日の例会には東京、大阪、奈良からの遠征組を含む13人が参加した。会の目玉は16人が使える上山さん手作りの早押し機で、クイズ番組を模した効果音を数パターン用意し、雰囲気はバッチリ。参加者は常に手をボタンの上に置き、問題が始まればたちまち早押し合戦となる。

 問題集を使った早押しのほか、参加者がクイズを持ち寄る企画があり、動画を駆使した力作やテスト形式のペーパー問題と様々。歴史、文学、スポーツ、芸能と幅広く、参加者の野島洋一さん(43)は「日常で覚えたムダな知識や言葉を使えるのがうれしい」、高校のクイズ研究会の仲間と参加する男子学生は「答え方を考えながら問題を作るのも楽しい」と笑顔を見せる。

 例会では、午前9時から午後5時までみっちりクイズ漬け。終わるころには心地よい疲れに見舞われる。上山さんは「リピーターや県外から来てくれる人もできてきました。もっと気軽に早押し機に触れる体験会も開いてみたいですね」と意気込んでいる。

 例会は毎月第2日曜に実施。次回は2月11日、和歌山市小人町のあいあいセンター。詳細はよんななの会HP

写真=手作り早押し機で本格的に楽しめる

(ニュース和歌山/2018年1月24日更新)