岡崎小 笑顔の集合写真と共に

 夢を書いたメッセージカードを胸に掲げて撮った集合写真と花の種を宇宙に届ける「こども宇宙プロジェクト スマイルミッション」が1月23日、和歌山市寺内の岡崎小学校で行われた。4年生72人が成人年齢の半分を迎えたことを記念して行う「2分の1成人式」に向けて取り組んだ。

 航空写真撮影を行う国際総合企画の取り組み。児童は同社の土屋亮さんから、ロケットは打ち上げの途中で燃料タンクを切り離すことや、重力などについて説明を受けた。この後、10年後の自分に向けて書いたメッセージカードを持ち、集合写真を撮影。「水泳選手」「医者」など様々な将来の夢が並んだ。

 写真と種は、11月にNASAから打ち上げられる予定で、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」で1ヵ月間保管された後、地球に戻り学校に届けられる。2組の住香亜瑞菜(すみこう・あずな)さんは「百人一首の漫画で登場人物が着ていた和服に興味を持ったので、『呉服屋さんに必ずなる!』と書きました」、1組の谷口富和(とわ)くんは「広い宇宙に自分の夢を送ってくれるのはうれしい。警察官を目指し、今は剣道を頑張っています」と胸をふくらませていた。

 1組担任の寺井隆文教諭は「宇宙についてはほんの少ししか分かっておらず、無限の世界です。君たちの未来への可能性も無限にある。コツコツと歩みを重ね、自信につなげてほしい」とエールを送った。

(ニュース和歌山/2018年2月3日更新)