赤い羽根共同募金を実施する和歌山県共同募金会は、「わかやまの町をよくするプロジェクト」と題し、犯罪被害者の立ち直りに取り組む紀の国被害者支援センターを県内第1号のパートナー団体に認定。3月31日(土)まで同センターの活動資金に充てる募金活動を展開している。同センターの浅利武さんは「地域に浸透している団体と一緒に取り組むことで、より多く集められる。活動を知ってもらう機会にしたい」と望んでいる。

 災害復興や高齢者・障害者支援など地域の福祉活動に生かされる赤い羽根共同募金。寄付額は年々減少しており、昨年度は県内で1億2800万円と20年前の約半分に落ち込んだ。募金会は、支援先が幅広いため使途が見えにくいのが原因と考え、寄付先が明確なテーマ型募金を始めた。

 犯罪や事故で被害にあった人の相談に乗り、病院や警察署、裁判所に付き添う同センター。ネットワークを生かして関係機関に寄付を呼びかけ、街頭募金も行う。目標は100万円で、被害者の遺族を招いて学校で開く「命の授業」や、自治会など地域団体に取り組みを紹介する出前講座などの啓発活動に充てる。

 口座振替やインターネットで寄付を受け付け。詳細は同センター(073・427・2100)。

写真=「活動を知って」と浅利さん(右)

(ニュース和歌山/2018年2月14日更新)