和歌山市と甲南大学(神戸市)は、学生らが和歌山市を訪れ、地域課題の解決などに取り組む包括連携協定を1月29日に締結した。尾花正啓市長は「和歌山市には歴史や文化、あふれるほどの資源がある。ぜひ将来はUターン、Iターン就職してほしい」と期待する。

 市は2016年度から、甲南大、堺市とともに関西湾岸ネットワークシンポジウムを共催するほか、甲南大の講義に尾花市長がゲストスピーカーとして登壇するなどし、交流を重ねてきた。

 甲南大はこれまで堺市、加古川市、三原市と同様の協定を結んでおり、和歌山市は4例目。現在、県出身者38人が在籍する。来年度からは学部を超えた学生プロジェクトを立ち上げ、同市でフィールドワークを行い、単位を認定する。

 長坂悦敬(よしゆき)学長は「大学だけでは若者を育てられない。県出身者や他の地域の学生とともに和歌山の問題、課題を考えることで愛着を持ってもらう」と描いている。

(ニュース和歌山/2018年2月14日更新)