紀和農園プロダクツ 全国推奨観光土産品審査会で
国内各地の土産品が集まる「全国推奨観光土産品審査会」の食品部門で、紀和農園プロダクツ(和歌山市本渡)の「紀州南高梅 夢葵 彩の舞」が最高賞の農林水産大臣賞に選ばれた。阪本和繁社長は「受賞は励みになる。各分野の専門家が認めた梅を他にも応用し、梅干しファンを増やしたい」と意気込んでいる。
日本商工会議所と全国観光土産品連盟が開く審査会。菓子、食品、民工芸、グローバルの4部門あり、今年は全国510社から1014点の出品があった。食品部門は536点と最も多かった。
同社は、梅干しや野菜、果物の加工品などを手がけ、主に百貨店で販売。毎年1つ新商品を生み出し、今回は昨年度発売した彩の舞を出品した。
昆布包み梅、しそ漬け梅、桜葉包み梅、はちみつ梅、赤しそ包み梅のセット。いずれも調味液に二度漬けし、果皮の厚さや実の硬さで液の濃さを調整する。桜餅をヒントにした桜葉包み梅は、葉の大きさ、並べた時の葉脈の向きをそろえ、梅の甘酸っぱさと桜葉の香りのバランスが良い。
審査員からは一粒一粒の丁寧な作り込みと、香りの意外性、見た目の華やかさが評価された。阪本社長は「包装を開けた瞬間、ほのかな春の香りが広がります。これからも梅干しの新しい可能性をひらきたい」と喜ぶ。
25粒入り5400円。同社(073・479・2839)。
写真=受賞を喜ぶ阪本社長
(ニュース和歌山/2018年4月7日更新)