新井達男さん ひな祭りの写真で
七五三に成人式、結婚式など人生の節目や季節を彩る着物姿を写した「きもの姿ほのぼのフォトコンテスト」で、和歌山市の新井達男さん(78)の作品「うれしいひなまつり」が最高位の文部科学大臣賞を受賞した。「10年以上前から挑戦し、入選はしていましたが、初の大賞。これまではモデル撮影が多かったですが、和歌祭や笑い祭など県内の古い祭りを撮影したい」と意気込んでいる。
全国の着物販売店や問屋でつくる日本きもの連盟主催で、20回目の今年は全国から2259点の応募があった。
新井さんは定年退職を前に趣味を見つけようとカメラを手にし、現在は地元のフォトクラブで活動する。軒先に飾られたひな人形を前に、着物姿で喜ぶ子ども連れを収めた受賞作は、昨年3月に富田林市で開かれたひな祭りイベントでの1枚。古い町屋が並ぶ軒先で、7人全員が着物姿でおひな様と共に収まっている。「着物姿がかわいいな、と思い声をかけました。だれ一人カメラ目線にならず、自然な笑顔が気に入っています」とにっこり。
同コンテスト実行委員長代理でかせ屋代表の瀬藤悦二さんは「〝ほのぼの〟という言葉がピッタリの朗らかで素晴らしい作品です。20回の節目に地元から大賞が出てうれしい」と喜んでいた。
写真=ひな祭りで遊ぶ子ども連れの着物姿を収めた受賞作
(ニュース和歌山/2018年5月19日更新)