屋内外でゲーム体験会

 ボーイスカウト(BS)が野外で行うフィールドゲームと、室内で楽しむボードゲームの両方を体験できる「お寺で親子ボードゲームの会」が7月1日(日)、海南市黒江の浄国寺で開かれる。和歌山市の和歌山第2団と21団、海南市の海南第1団が合同で初企画。21団の山口昇孝さんは「観察力、判断力、想像力とボードゲームで求められる能力はBSの活動で養われる力と重なる部分が多い。アナログゲームと、実際に身体を動かして学ぶ野外ゲームの面白さを伝えます」と意気込む。

 少子化と共に団員が減少するBS。県内ではこの10年で約2000人から1000人へ半減し、50年前に7団あった海南市は第1団のみに。和歌山市でも複数の団が集まらないと取り組めないグループ活動が出てきている。

 団員確保に向け、ボードゲームに目を付けたのが山口さん。所有する200以上のカード、盤、パズルなどのゲームには、他のプレーヤーと連携してクリアするものや、カードを出す順番で勝敗が決まるものがある。一方、BSの野外活動にも、仲間と役割を分担し、手順を話し合って解決するゲームがあり、両方を楽しめるイベントで、BSに興味を持ってもらおうと考えた。

 当日は、本堂、太鼓堂、公園の3エリアで、カード、盤、パズルなどの初心者~上級者向けゲームが楽しめる。公園では、地図を頼りに仕掛けられた課題や謎を解いてクリアを目指すフィールドゲームを体験できる。ルール説明や進行役に、和歌山大学ボードゲームサークル「いろいろ」が協力。同サークルの井口拓馬さんは「初対面の人同士でも打ち解けて楽しめるのがボードゲームの良いところ。魅力を伝え、地域でも活動を展開したい」と話す。

 和歌山第2団の川合健一さんは「思いもよらない視点で設定されたルールなど、ボードゲームは大人も楽しめます。親子で遊びに来て、スカウトの活動も知ってほしい」と望んでいる。
 300円。午前10時~正午、午後1時~4時の2部。申し込み不要。山口さん(073・474・9730)。

(ニュース和歌山/2018年6月23日更新)