「今日の献立でカルシウムが一番多い食べ物は?」「ビタミンを豊富に含んでいる野菜はどれ?」。和歌山市大谷の楠見小学校では昨年から、給食の時間にクイズが行われている。旬の食材や地元の農産物をテーマに、給食委員会が出題し、食べる楽しさを伝える。
5、6年の委員15人と栄養教諭の久保幸江さんが献立からクイズを考え、校内放送のほか、実際に各クラスを回って月に3~5回出題する。
6月15日はしょうがご飯に使われた同市産新しょうががテーマ。委員が「旬の新しょうがは色白で、新鮮なものがおいしい」と説明し、「身体にはどんな効果がある?」と質問した。解答は「いらいらした気持ちを抑える」「身体を温める」「足が速くなる」の3択。クラスごとに決めた答えを箱に入れ、正解を翌日発表する。6年の大谷虎太郎くんは「給食に色んな栄養があることを学べるので、毎回楽しみ。ピーマンにビタミンがあると知って、食べられるようになった」と喜んでいた。
委員で6年の南出心優(みゆう)さんは「他の学年の子とふれあえ、食の知識が増えるのがやりがいです」とにっこり。久保教諭は「給食から旬を感じ取り、地元の農家や調理してくれる人に、感謝の気持ちを持つきっかけになれば」と願っている。
写真=手作りのパネルでクイズを出題
(ニュース和歌山/2018年6月30日更新)