藤戸台小学校3年の岩見虹花(にか)さんが6月23、24日に東京で開かれたグレンツェンピアノコンクールの小学1・2年コースで最高位の金賞に輝いた。「『銅賞には入れるかも』と思っていたけれど、金賞は考えていなかったので、ものすごくうれしかったです」と声を弾ませる。
昨年10月の和歌山予選で金賞、今年1月の京都本選大会と3月の近畿地区大会でいずれも銅賞を受賞し、全国大会出場を決めた。課題曲は『笛吹きのティム』で、「テンポや、ティムという男の子が元気に歩きながら笛を吹いているような表現に気をつけながら弾きました」。
結果発表では最後に名前が呼ばれた。岩見さんが5歳の時から指導する山裾実永(みえ)さんは「元々、向上心が強く、自分でどこが悪かったのか反省点を考えて改善できる子で、これ以上無理だというラインを引かずに取り組める。今回は響きのバランスやスタッカートの弾み方など、私が言ったことを受け止めて、追求してくれました」と目を細める。
コンクールでは緊張したことがないどころか、コンサート用のグランドピアノで弾けるため、「夢心地の弾き心地がうれしい」と岩見さん。「将来の夢はピアニストと作曲家とピアノの先生です」と笑顔を見せる。山裾さんは「ピアノを通じ、豊かな心を育むと共に、様々なことに挑戦していける子になってほしい」とエールを贈っている。
(ニュース和歌山/2018年7月21日更新)