ポーランドの青少年15人が7月24日、和歌山大学(和歌山市栄谷)で地元の子どもや学生ら約70人と柔道の合同稽古に臨んだ。柔道による国際交流を進めるNPOジュウドウ3・0の取り組み。同NPOの松原猛真(たけまさ)さんは「柔道は相手との距離が近いスポーツ。言葉は通じなくても、お互い近くに感じ、すぐ打ち解け合える」と笑顔を見せていた。
昨年8月にポーランドで指導した松原さんが「本場の日本で学びたい」との要望を受け実現。13~19歳の15人と、アトランタ五輪金メダリスト、パウエル・ナツラさんらコーチ4人が7月17日から10日間、和歌山で汗を流した。
24日は、和歌山の子どもたちと、柔道の動きを取り入れたゲームをした後、寝技や立ち技を練習。技を掛け合った有功中3年の道脇菜月さんは「日本人より力が強く、ガツガツと積極的に向かってきて、刺激になった」と喜んでいた。
試合形式の練習や、正しい動きを身に付ける形稽古も。ピオトル・サレッキさんは「柔道には身体能力だけでなく、精神力も大切だと学びました」と目を輝かせていた。
合宿に付き添った県柔道連盟の楠山光一理事は「遠い国の人たちだと思っていたけれど、和歌山の子と交流が深まり、国境はないと実感した」と見守っていた。
写真=合同稽古で汗を流し、親ぼくを深めた
(ニュース和歌山/2018年8月11日更新)