サッカーの強豪国、スペイン式のトレーニングを取り入れる「バレンシアCFオフィシャルアカデミー和歌山校」。開校から半年、試合を想定したメニューを多く取り入れた練習に、子どもたちは熱が入る。スクールマスターの奥野修造さんは「この中から『スペインでサッカーをしたい』と希望する子が出てくれるとうれしいですね」と夢を描く。
バレンシアCFは来年、創設100年を迎える古豪で、バルセロナやレアル・マドリードらと同じスペイン1部リーグに所属。日本に2ヵ所ある公式スクールはヨーロッパサッカー連盟最高位の指導者資格を持つ中谷吉男さんがディレクターを務め、和歌山校は1971年発足の海南フットボールクラブを運営するNPO法人ソラティオーラ和歌山が請け負う。
練習は火・水曜の夕方、海南市船尾の海南スポーツセンターで行う。単純なパス、ドリブル、シュートといった練習はなく、「奪い合う相手、サポートする味方を置き、試合に近い形で、基本技術と同時に瞬時の判断力を磨くメニューが多いのが特徴」と奥野さん。
内海小3年の野上由衣さんは「通い始め、強いパスを思ったところにけれるようになった。試合形式の練習が楽しい」。スクールのため、子どもたちは所属チームに関係なく参加できる。浜宮小4年の和佐優斗くんは「他のチームの子とできるので、うまくなれる」と目を輝かせる。
対象は小2~5年。月会費など詳細は「ソラティオーラ和歌山」HP、または奥野さん(073・482・8737)。
写真=試合形式のメニューが多いのが特徴
(ニュース和歌山/2018年9月29日更新)