「和歌山って本州の最南端で不便!?」「本当に近畿のおまけ?」。地図を逆さにすると…。柔軟な発想で和歌山を見てもらおうと、南北逆にした日本と和歌山県の地図を、和歌山市のコンピュータシステム会社、フィールドハウスが9月22日に発売した。
魅力再発見へ原山享大さん企画
構想は30年前。当時、東京で暮らしていた原山享大(きょうだい)代表は、和歌山がどこにあるか知らない人や和歌山出身でも「大阪生まれ」と言う人に何度も出会った。知名度を上げるため、地元をPRする物を作ろうと試行錯誤する中、日本地図をひっくり返したところ、和歌山のイメージが変わると発見した。
表面は逆さの日本地図で、和歌山を日本のほぼ中央に配置し、「東京から主役が交代。和歌山は日本の先頭で太平洋に開けた所だと分かります」。裏面は県の地図で、和歌山市が右下になり、串本町や那智勝浦町が上部に。各市町村には名所や特産品の絵を添えた。「紀南に目が向き、農産品や世界遺産など豊かな場所と気づくはず」と語る。
和歌山城内お天守茶屋ほかで販売。原山代表は「お土産として使ってもらい、全国へ和歌山の文化を発信していければ。地元の子どもたちには故郷に誇りを持つきっかけにしてほしい」と願っている。
A2、864円。詳細は同社(073・428・7530)。
(ニュース和歌山/2018年10月24日更新)