使用する農薬や化学肥料を大きく減らし、安心して食べられる米作りをJAわかやまが始めてちょうど20年。パッケージに〝こだわり米〟と記した新米の販売が10月15日に始まった。営農指導課の大西和宏さんは「栽培管理を徹底し、安全を追求しています。食味検査も実施しており、味にも自信のお米です」と胸を張る。
安心に配慮 味も追求
米作りについては、農薬や化学肥料の使用量を県が定めている。この基準の5割以下で栽培し、県特別栽培農産物(特別栽培米)の認証を受けた米で、さらに水分、タンパク質などの食味値をJAわかやま独自に測定し、一定以上のものだけを〝こだわり米〟として販売している。1998年、農家18軒、3・7㌶の田で始まった取り組みは、今年、40軒、25・3㌶まで広がった。
育てているのは、「つや姫」と「にこまる」の2品種。いずれも夏の暑さに強く、炊いた際のつやの良さが特徴だ。こだわり米研究会の奥豊治会長は「『冷めてもおいしい』との声をよく聞きますね」と目を細める。
和歌山市内のJA各支店と直売所で取り扱い。なお、愛菜てまりっこしかごなかのしま店とおかざき店で10月30日(火)、いさお店、かせい店、さいか店で31日(水)に試食などを実施。午前9時~11時だが先着順。
(ニュース和歌山/2018年10月27日更新)