質の高い演奏を手軽に楽しめるよう、和歌山市のソプラノ歌手、矢倉愛さん(写真)が2008年に立ち上げたザ・オペラワカヤマ。10周年を記念し、12月22日(土)に「オペラ熱狂の日」を同市西高松の和歌山県立図書館2階で開く。「オペラはヨーロッパでは大衆娯楽。和歌山で丸1日、楽しんでもらいたい」と話す。

普及団体発足10周年公演

 ザ・オペラワカヤマはカフェやラーメン店で解説付きの公演を行ったり、『椿姫』『トスカ』など本格的な作品をホールで上演したりと、和歌山での普及を図ってきた。昨年は念願の専属管弦楽アンサンブルを発足させ、今年9月に初演奏会を行った。

 今回は、1部に関西で活躍するオペラ歌手を招き、専属アンサンブルが名曲を演奏するガラコンサート。2部はプッチーニの歌劇『ラ・ボエーム』を全幕上演する。パリを舞台に若者たちの夢や恋を描いた作品で、ヒロインのミミを矢倉さんが務める。

 公演に先立ち、矢倉さんが初のCDを11月30日(金)に発売する。8月、観客を前にライブ録音した12曲を収録。「代表的なアリアばかりで、ライブ感のある仕上がり。『一度生で見たい』と思ってもらえれば」と張り切っている。

 公演は1部が午後4時からで1500円、2部が6時半からで4000円、当日各500円増。通し4500円。希望者は同団体(operawakayama@gmail.com)。CDは3000円。LURUミュージック(073・457・1011)。

(ニュース和歌山/2018年11月28日更新)