和歌山市内で障害者の就労を支援する事業所の紹介や、インターネットで授産品が買える情報サイト「ふくりっち」が1月7日(月)にオープンする。市障害者支援課と協働で運営する授産製品販促プロジェクトの澤田淳さんは「〝福祉を豊かに〟がコンセプト。これまでうまく情報発信できなかった部分にITを活用したい」と意気込んでいる。
HP「ふくりっち」開設
「授産品を売る場所がない」「売り上げをアップさせたい」との事業所の悩みを解決しようと、作業所職員ら6人が同プロジェクトを立ち上げ、和歌山市の「わかやまの底力・市民提案実施事業」に選ばれた。
アクセサリーやピンバッジなど雑貨や食料品といった複数の作業所の商品を一度に購入できるページを設けた。また、市内の就労支援事業所75件を紹介し、人数や男女比、外観など、細やかな情報を載せている。
デザインは、A型事業所ピーチを運営するプラムの矢野好生さんが担当した。「商品の写真撮影に行くと、商品に込めた思いや作業の話が聞けました。そんなストーリーを伝えられるページも作りたい」とにっこり。
澤田さんは「一つひとつが手作業で手のこんだ物ばかり。大量生産できず、なかなか市場にはないぬくもりある商品を探して」と願っている。
現在はプレオープン中。「ふくりっち」で検索。
写真=サイトを手掛ける澤田さん(左)と矢野さん
(ニュース和歌山/2019年1月5日更新)