整体師の知識と経験が詰まった靴下が相次いで開発された。和歌山市古屋で整体院「快養」を営む木本福一さん(68)と和秀さん(36)親子は姿勢矯正に役立つ「かんしんソックス」、同市鳴神の花山温泉で整体を行う八木隆雄さん(53)はアスリート向けの足首サポーター「足首まもるくんアキレス腱サポート付き」を発売した。
快養 日常から姿勢矯正
22年間で延べ約15万人を診てきた福一さん。来院者の多くが足腰の痛みや肩こりを抱え、足首のねじれにより体のバランスを崩していた。体の使い方に原因があるため、施術後に再発する人がおり、自宅でも足の重心のバランスを整えられる靴下を考えた。
従来の矯正靴下は左右対称のものが多いが、かんしんソックスは両足を測定し、左右それぞれに合った靴下を選べるのが特徴。来院者300人の足首と症状を分析すると、足の裏が内向きと外向きのいずれかに偏り、さらに親指が反った人と丸まった人がいた。テーピングを編み込み、これらの症状に合わせた4種類の靴下を用意した。
福一さんは「例えば陸上競技経験者はトラック内側の左に足が傾きがちで、左右それぞれの靴裏の減り方は非対称。足に合った靴下で体の不調を足首から改善してほしい」と望む。
かんしんソックスは測定料込み5400円。S、M、Lの3サイズ。体験会を1月20日(日)午前10時と午後2時、同市土入のカフェ一衣で開催。快養(073・453・5678)。
写真=「靴下で姿勢矯正を」と木本さん親子
八木整体 ねんざの再発防止
花山温泉で八木整体を開く八木さんは、テニスに打ち込んでいた学生時代、足首のねんざが原因でプレーを断念。一度経験すると約半数が再発を繰り返すといわれるねんざは、選手生命を短くし、成績低下の原因になっている。
発案した足首まもるくんは、足首から足の側面にかけて引き締め、緩んだじん帯を守ることで足首のぐらつきを抑える。両足の重心が整い、足腰への衝撃緩和と円滑な重心移動が期待できる。
向陽高校野球部員などに履いてもらったところ、36人中26人の走行タイムが縮んだ。
八木さんは「足の裏にアーチができることで反発力がつき、跳躍力が上がった選手もいます。この靴下で良いパフォーマンスを発揮してもらえれば」と話している。
足首まもるくんは2600円。23~27㌢。八木整体(同488・6313)。
写真=ねんざの仕組みを話す八木さん
(ニュース和歌山/2019年1月12日更新)