子どもたちの自主的な遊びを見守る大人グループ「冒険あそび倉庫」の金川佳史会長は12月、「こども食堂 あそび活動 スタートアップ支援室」を立ち上げた。新たに子どもとかかわる活動を始める人や、活動で困っている人をサポート。「10年以上見守る中で、子どもと関係を深めるノウハウがある。これを生かしてほしい」と話す。
冒険あそび倉庫 金川さん相談受付
1995年の阪神・淡路大震災でボランティア活動したのをきっかけに、青少年の健全育成に携わる金川さん。放課後の公園や学童保育で子どもたちと遊び、コミュニティセンターで工作や料理体験会を開いている。2016年には、おにぎりやカレーライスなどを一緒に作る子ども食堂を始めた。
「大人は『何かしてあげる』『教えないと』といった意識を持ちがちだが、それだと子どもは構えてしまい、本心が見えなくなる」。できるだけ何もせず、一緒に時間を過ごす中で話しかけてくるのを待ち、子どもたちの気持ちや悩みに耳を傾けてきた。
金川さんはこれまでの経験を生かし、「子どもの心」の視点から活動を応援しようと、相談窓口となる支援室を設けた。 相談無料。「冒険あそび倉庫」HPで受け付けている。
写真=子ども食堂では、一緒に作って楽しむ
(ニュース和歌山/2019年1月19日更新)